AIリテラシー5分で読めます

AIと個人情報|入れていい情報・ダメな情報

AIに何でも相談できるのは便利ですが、入力する情報には少し注意が必要です。何を入れてよくて、何を避けるべきか、やさしく整理します。

入れないほうがよい情報

  • 氏名・住所・電話番号など、個人を特定できる情報
  • マイナンバーやクレジットカードなどの大切な番号
  • 仕事で知った他人の秘密や、社外秘の内容

入力した内容が、どう扱われるかは見えにくいもの。迷ったら入れないが安心です。

なぜ気をつける必要があるの?

AIのチャットサービスは、入力した内容をサービスの改善に使うことがあります。どのサービスがどこまで使うかは、各社のプライバシーポリシーに書かれていますが、すべてを読むのは大変ですよね。

だからこそ、「最初から入れない」という習慣が一番かんたんで安全です。あなたが入力した言葉は、インターネット上のどこかに一時的に保存される可能性があります。メールを送るときに「この内容を知らない人に見られても大丈夫か?」と考えるのと同じ感覚で、AIへの入力も考えてみてください。

具体的にどんな場面で迷う?

たとえば、こんな状況があるかもしれません。

  • 「友人の鈴木さんが最近悩んでいて…」と相談しようとする → 友人のフルネームは不要です
  • 健康の相談で「私は〇〇病で、かかりつけの先生は△△クリニックの…」と書こうとする → 病院名や診断名まで書かなくても、AIは相談に乗れます
  • 副業の収入について相談するとき、具体的な金額を入れようとする → おおよその金額でも十分アドバイスをもらえます

AIは「詳しい情報がないと答えられない」わけではありません。少し曖昧にしても、たいていの相談はできます。

安心して使うためのルール

  1. 個人情報や機密は入力しない
  2. 必要なときは、名前を伏せるなどして相談する
  3. 使うサービスの説明にも目を通す

「これを人に見られても平気か?」と考えると、線引きがしやすくなります。

「名前を伏せる」とはどういうこと?

「名前を伏せる」というのは、実際にはとてもかんたんです。

たとえば「同僚の田中さんが…」と書くところを「職場の同僚が…」とするだけ。「山田クリニックに通っていて…」なら「かかりつけのクリニックに通っていて…」にするだけです。AIに伝わる内容はほとんど変わらないのに、個人情報の漏れを防げます。

こうした書き換えは「匿名化」と呼ばれ、企業や医療機関でも広く使われている考え方です。特別な知識は必要なく、「名前・場所・日付など、その人を特定できる情報を抜く」と意識するだけで十分です。

サービスの説明を読むのは大変、どこを見ればいい?

プライバシーポリシーをすべて読む必要はありません。チェックしたいのは次の2点だけです。

  • 入力データを学習に使うか:「ユーザーの入力内容はサービス改善のために使用します」などの記載がないかを確認する
  • オプトアウトの方法:学習に使いたくない場合、設定でオフにできるかどうかを確認する

主要なAIサービスの多くは、設定画面で「チャット履歴をAIの学習に使わない」というオプションを用意しています。もし心配な場合は、この設定を確認してみてください。

それでも便利に使うには

具体的な個人情報を伏せても、相談やアイデア出しは十分にできます。

実は、AIが本当に得意なのは、あなたの「考えの整理」を助けることです。固有の名前や番号がなくても、状況や気持ちを言葉にするだけで、AIはたくさんのことを一緒に考えてくれます。

こんな使い方なら安心

  • 文章の下書きを頼む:「こういう場面でお礼のメールを書きたい」と状況だけ伝える
  • アイデア出しをお願いする:「誕生日プレゼントのアイデアを10個教えて」のように、個人情報が入らない質問をする
  • 調べ物のヒントをもらう:「〇〇について調べるとき、どんなキーワードで探せばいい?」と聞く
  • 悩みを整理する:「こういう状況で迷っている。どう考えたらいい?」と相談する

これらはすべて、個人を特定する情報なしでも十分に役立つ使い方です。

「でもAIに打ち明けたくなることもある」

AIに話しかけるとき、つい日記のように本音を書いてしまうことがあります。それ自体はとても自然なことです。ただ、その文章が「外に出てもいいもの」かどうかだけ、一瞬だけ確認してみてください。

たとえば、誰かへの不満を書くとき、その人のフルネームや職場が入っていなければ、AIに読まれても影響は小さいです。「気持ちを整理するための相談」と「個人情報を含む打ち明け話」は、分けて考えると楽になります。

よくある質問

Q. AIに入力した内容は、他の人に見られることはありますか?

通常、あなたの会話が別のユーザーに公開されることはありません。ただし、サービスの開発・改善のために担当者が内容を確認することはあります。また、サービスによってはAIの学習データとして使われる場合があります。心配な場合は、設定でこの機能をオフにするか、最初から個人情報を入れないようにするのが安心です。

Q. 医療や法律の相談はAIに聞いてもいいですか?

一般的な知識を調べる分には役立ちます。ただし、「私の症状はこれだから、この薬を飲めばいい」「私のケースでは法的にこうすべき」といった、あなた個人の判断を求める相談は、AIには向いていません。個人の事情に応じた判断は、医師や弁護士などの専門家に相談するのが安全です。AIは「調べるきっかけ」や「質問を整理する道具」として使うのがおすすめです。

Q. 子どもがAIを使うとき、注意することはありますか?

子どもは、AIを「なんでも話せる友だち」のように感じやすいです。自分の名前・学校名・住所などを気軽に入力してしまうこともあります。「AIには名前と住所は教えないようにしよう」と、はじめに一緒に約束しておくと安心です。ゲームで知らない人に個人情報を教えないのと同じ感覚で伝えると、子どもにも伝わりやすいです。

まとめ

ちょっとした注意で、AIは安心して使えます。基本の心得ははじめてのAIもあわせてどうぞ。

大切なのは、AIを「便利な道具」として上手に使うこと。個人情報を守りながらでも、AIはあなたのいい相談相手になれます。「迷ったら入れない」「名前は伏せる」「設定を確認する」——この3つを頭の片隅に置いておくだけで、日々の使い方がぐっと安心なものになります。

もし「これは入れていいの?」と迷うことがあれば、遠慮なくご相談ください。一緒に考えます。

#AIWAY#AIリテラシー#個人情報
相談してみる →