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AIと個人情報・プライバシー|社会全体で考えるべきこと

「AIに自分の情報を入力して、大丈夫なんでしょうか?」

AIについての相談を受けていると、こういう不安の声を聞くことがあります。

気になるのは当然のことです。生成AIのチャット画面に、仕事のことを書いたり、自分の状況を入力したりするとき——「入力した内容がどこかに使われていないか」「個人が特定されることはないか」という心配は、多くの方が感じることです。

怖いから使わない、ではなく、知っているから安心して使える——その状態をつくるために、AIと個人情報・プライバシーについて、法律の細かい話ではなく「知っておくと安心できること」に絞ってお伝えします。

「個人情報」と「入力データ」の違いを整理する

まず、少し整理しておきたいことがあります。

「個人情報」とは、特定の人物を識別できる情報のことです。名前・住所・電話番号・メールアドレスなどが代表例です。これらは個人情報保護法の対象となり、取り扱いには厳しいルールがあります。

一方、AIサービスに入力するものが、必ずしも「個人情報」とは限りません。「この文章を直して」「このテーマで記事の案を出して」という指示だけであれば、個人を特定できる情報は含まれていません。

ただし、「自分の名前と勤務先と体調を書いたうえで相談する」「特定のお客様の状況を入力して対応を考える」という場合は、個人情報が含まれる可能性があります。このようなとき、少し注意が必要です。

「入力したものがすべて危険」でも「何を入れても問題ない」でもなく、内容によって扱い方が変わるという感覚を持っておくことが大切です。

AIサービスがデータをどう扱っているかを知る

主要なAIサービスは、入力したデータをどう扱うかを「プライバシーポリシー」や「利用規約」に記載しています。すべてを細かく読む必要はありませんが、知っておきたいポイントが3つあります。

  1. 学習データとして使われるか — 一部のサービスは、入力内容をAIのトレーニングデータとして使用することがあります。無料プランより有料プランの方が、データの取り扱いが厳格なケースが多い傾向にあります。
  2. オプトアウトの仕組み — 学習データとして使用されることを拒否(オプトアウト)できるサービスもあります。設定メニューで確認できることが多いため、大事な情報を使う前に一度見ておくとよいでしょう。
  3. データの保存期間と削除の方法 — 入力した内容がどれくらいの期間保存されるか、削除リクエストができるかも確認できるとよいポイントです。

一度設定を確認するだけで、安心感がかなり変わります。「毎回確認しなければならない」ということではなく、「よく使うサービスについて一度だけ調べておく」という習慣が効果的です。

日常でできる3つの工夫

AIサービスを安心して使うために、日常的に意識したい工夫を3つご紹介します。

① 特定できる情報はぼかして入力する 「田中さん(仮の名前)というお客様に、こういう対応をすべきか」のように、固有の名前や会社名を伏せて入力することで、個人情報の流出リスクを大きく減らせます。AIへの相談では、「具体的な名前を書かないとうまく伝わらない」という場面は実は少なく、仮の名前や「ある人物」という表現で十分なことがほとんどです。

② 業務での利用は社内ルールを確認してから 仕事でAIを使う場合は、会社や組織のAI利用ルールを先に確認することが大切です。まだルールが整備されていない組織も多いですが、「重要な顧客データや未公開情報はAIには入力しない」という基本的な線引きを意識するだけで、リスクは大幅に下がります。

③「公開してもいい情報か」を基準にする 入力しようとしている内容が「もし公開されても問題ない情報か」という観点で考えてみると、判断の目安になります。一般的な質問・アイデア出し・文章の編集などは問題になりにくく、個人を特定できる情報や機密性の高い内容は慎重に扱うのが基本です。

「AIに何を入力してよいか迷ったら、インターネット上に公開しても問題ないかを自問してみる」というシンプルな基準が、意外と日常で役に立ちます。

社会全体でプライバシーを守る仕組み

個人の工夫だけでなく、社会の仕組みとしても、AIと個人情報の問題に取り組む動きが広がっています。

日本では個人情報保護法がAIサービスにも適用されており、事業者は個人情報を適切に管理する義務があります。また欧州ではGDPR(一般データ保護規則)と呼ばれるデータ保護法が施行されており、その考え方が世界的に影響を与えています。AI特有のリスクに対応するための法整備も各国で進んでいます。

AIの技術は急速に進化していますが、法律やガイドラインも少しずつ追いついてきています。「AIを使うなら法律の知識が必要」というほど難しい話ではありませんが、「社会としての議論が続いている分野である」という認識を持っておくことが、情報リテラシーの一歩になります。

AIWAYのようなAI活用支援を行う団体が存在する意味のひとつは、「AIを使う人が正しい知識と安心感を持ちながら使えるようにする」ことでもあります。個人情報の扱い方に限らず、「AIを使ってよいのかわからないこと」があるとき、気軽に相談できる場があると、多くの人がもっと安心してAIを活かせるようになります。

AI活用を組織や事業として考えている方には、AIWAY Groupのメディアでも情報を発信しています。個人から企業まで幅広い文脈でのAI活用を取り上げています。

まとめ

AIと個人情報・プライバシーの問題は、「AIは危険だ」という話でも、「何でも入力して大丈夫」という話でもありません。使う前に少し知識を持ち、日常的に小さな工夫をすることで、安心してAIを活用できる環境を自分でつくれます。

大切なのは、不安で使わないのではなく、理解して使うこと。AIWAYは、そのための情報提供と相談の場として、引き続き皆さんに寄り添っています。

「AIの使い方に不安がある」「もう少し詳しく話を聞きたい」という方は、AIWAYとはのページもご覧いただき、お問い合わせからお気軽にご連絡ください。

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